新色3月弥生3色 2006

節分明け・・・。新色紙バンドの糸加工に入りました。昨年秋よりあれこれ打ち合わせし、手漉きの色見本で確認をし、暮れに原紙発注を終えました。そして1月には原紙の準備も終え、リピート発注の原紙などと一緒に現在糸加工に入っています。バンド加工は 3月中旬を考えています。もちろん私も工場に張り付きます。

今回のキーワードは「グレー」です。グレー系&灰色系ねずみ色系は地味な色ですが、他の色と合わせると互いの色それぞれ面白みの出る色だと思っています。グレーはどの色にでも、どんな作品にでもマッチする色なので、どうぞお楽しみに。(日本には百鼠という言葉があります。ひと言にねずみ色といっても沢山有ります)

グレー系と言いましたが、一般的な「グレー」とあと2色は、兎屋ならではの色を準備しています。(計3色)そのうち1色は私が特にこだわって作った色です。この色がどんな評価をいただくのか楽しみです・・・・。だいだい色みたいに以外に人気がないかもしれませんが・・・・。

まあ兎屋の方向が、1%er(ワンパーセンター)の客さんの為というスタンスなので、特に紙バンド手芸に特化しようと思ってるので「一般受けしなくてもいいや・・・」と思いながら色決めをしている場合が多いのですが。

それといつも悩むのが、紙バンドにしたときの風合いです。原紙色はバッチリ合っていても、糊をつけて紙バンドにするとイメージが変わって来ます。色によって違いの幅に大小はありますが、どちらにしても仕上がって見ないとわからない・・・新色の名前が付けられない・・・ということです。兎屋のお客さんにはご理解頂けると思いますが。

新色の糸が紙バンドになって出てくる時はとても緊張します。機械の後ろでドキドキしながら紙バンドの出てくるのを待っています。そしてまだ熱い紙バンドを(アッツッツ・・・)とつぶやきながら手にとって、色の変化を見定めます。

紙バンドを手にし、工場の明り取り窓にかざして見たり、外に出てみたり、出来るだけ蛍光灯の影響のない場所を探しながらウロウロ。原紙と色合わせもします。そうしてるうちに頭の中に色の名前があれこれ浮かんできます。その中からピッタリ!と思うのが新しい紙バンドの品名になります。 今回も一体どんな名前が付くのか・・・?兎屋の私でもまだわかりません。もうこんなことを24回もやってます

注)この記事は2006年2月7日(旧)兎屋ブログからの転載です。