57式は好事魔多し 2006

昨年末から寒い日が続いていますが、今日は割りと暖かな日でした。今日が暖かくなると言う予報は数日前の天気予報から情報を得ていました。そして今日は4ヶ月ぶりに1957年式に乗った日でした。

・・・そうです。昨年秋9月にミッションの不具合・・・「思えば前兆は8月の新穂高周辺のツーリング中に起こっていました」・・・。から始まった一連の1957年式にかかわる、ややこしい事柄からやっと解放されたのです。

先ず、ミッションを降ろす為に静岡県富士宮市に行き(9月下旬)、簡単に直る積りが、かえってやばい箇所を発見したのでそのまま引き返し、週明けにミッションを横浜市金沢区のショップに持ち込み、やけくそ気味に「急ぎませんから、ゆっくり直してください」なんて言いながら、楽しみにしていた四国/香川でのバイブズミーティングには車参加と言うつまらない事になり、11月に直ったミッションを持って、また静岡県富士宮まで積みに行き、富士山麓の寒い工場で、仲間とミッションを積んだと思ったら、エンジンがなかなか掛からず、やっと掛かったと思ったら、時間切れでミッションのチェンジ位置の調整をすることなく藤沢市に戻り、年末年始は怒涛の帰省でオートバイに触ることもままならず、先々週にやっと、ミッション調整の為の「試走」を開始したと思ったらなかなか位置が出ず、4kmほどの内に20回以上も止まりながら、ロッドの調整を続け、結局その日はだめで・・・・。オレ何やってるのかな・・・・・?なんて思いながら、先週のある夜に店の前で最後の調整をして今日を迎えました。・・・・ここまで一気に書いてため息が出ます。

先週夜の最後の調整の時は、試乗せずそのままだったので、今日がどうなるか?もし調子が出なければまた、「・・・・・」「!いや そんなことは無い!今日はうまくいくはず。ちょっと自信も有るし」なんて思いながら、エンジンを掛けようとしたら、以外に手間がかかり、1時間ほど、店の前でキックをし続けたり、プラグを抜いてブラッシングしたり、かぶったかなと思い、空キックでエンジン内に空気を送りプラグを乾かしたり・・・。もうこんな事なれていますから・・・。

で、いきなり「バスッ バリバリバリッ」てエンジンも掛かって、さあミッションの調子はどうかな?うまく4速に入るかな・・・・・・?

1速よし!・・・・2速・・・?よし!・・・・3速・・問題なし!・・・で、4速・・・・・・・・・・・・・・(入ったぞ)(抜けないかな)・・・・・・・・・・・! やった! 調子いい!

そのまま江ノ島を抜け、鎌倉から六浦にあるショップまで走ることにしました。暖かな海岸線は夏以来の風景です。それにあまり混雑も無く、エンジンも調子いいし、ミッションも調子いいし。最高!

(好事魔多し)

さて、京浜急行の六浦駅前を抜けて、ショップまであと400mぐらいの所で、オートバイ後ろ下部のほうで、「カラカラカラ・・・」って聞きなれた音が・・・。「?!」はてなマーク?の後に、すぐわかったマーク!が出るなんて、こういう場面を幾度も経験しているからこそ出来る業です。こういう時私は状況がある程度判断できるのです・・ある意味悲しいですが・・・・ハハン何か部品が落ちたな・・。で、頭の中をいろんな事が一度に浮かんできます。

  1. 危険は無いか?
  2. 後方に人や車は居ないか? 位置は?
  3. 何が落下したのだろう?
  4. 帰れるか?
  5. 今日はショップに近いから何とかなるだろう
  6. ショップまで押していくのかなぁ?
  7. どこに駐車しようか?
  8. ついてねえや!

以上、一瞬で考えた事です。ところが、部品などが走行中に落下すると、音は「カラン、カラン、カラン、カラン、カラン・・・・」と遠ざかっていくのです。

(今回静かなマフラーに交換していたのと、ゆっくり街中を走っていたので、音が聞こえたのですが、昔、東名高速をぶっ飛ばしていた時、マフラーを落としても全然気づかず。仲間が落ちたマフラーを拾って、猛スピードで追いかけて来てくれた事がありました)

どういうわけか、「カラン、カラン、カラン、カラン・・・・」っと音は一向に遠ざかりません。(しめた!部品を探す手間が省けたぞ)です。だって部品探すの大変なんですよ。

昔 東名高速で、シートのコイルバネが片方飛んでいきました。路面のギャップでオートバイが跳ねた際に、体が浮いてしまいシートが跳ね上がりバネが飛んだのです。バネがシートの支えを兼ねているので、そのままでは走行を続けることが出来ません。

すぐに振り返って、きらきら太陽の光を反射させながら転々と高速道路上を跳ねていくバネの方向を定めていました。この時の光景は今でも覚えています。もう9年前の事です。でオートバイはすぐに止まれませんので、後で300mほど引き返して探し出す為にも、ある程度の見当は付けていなければなりませんからね。その時は東名高速の路肩をとぼとぼ歩いて、バネを拾うことが出来、事なきを得ました。(ちょうど清水ICのとこだったなぁ・・・。)

で、今日の話に戻ります。オートバイを路肩に止め、さて何がどうなったかな?と見てみると。 マフラーが外れていました・・・。(またか)但しステーで留められている所はかろうじて繋がったままだったので、少しさましてとりあえずぶっこんで、ショップに行きラバーハンマーでぶっ叩いて、はめ込みました。 良かった 良かった。のか?

1957式に乗ってるとこんな事の連続です。今日は長くなったのでやめますが、時々面白ハプニングも掲載しますのでお楽しみに。(直径2cmのナットを落とした時も2km歩いて、探し出してきました。この時は自分が犬になった気分で必死で探しましたよ・・・・ハハハ。)

注)この記事は2006年1月29日(旧)兎屋ブログからの転載です。