11月頃からクリスマスまで街はツリーとクリスマスソング一色ですが、一夜明けると一気に、歳の瀬~お正月モードに切り替わります。毎年思うのですが、日本人って本当に、「器用な国民」だと思ってしまいます。
さて、今年もあと一週間。兎屋営業も明日12月26日を持ちまして終了させていただきます。新年開店は1月5日となりますのでよろしくお願いいたします。さて、歳の瀬にこんな写真はいかがでしょうか?

10月に四国で紙バンドを作った時、加工の合間を見て松山から呉まで船で渡った時のものです。松山から呉に行くには、高速船とフェリーの2種類ありますが、この時はゆっくりフェリーで行きました。フェリーといっても小さな船で、この写真は同じ会社の船と松山市中島沖ですれ違っている時に撮ったのです。
小さいでしょ?でも小学生の時に始めて乗った時はこれでも大きいと思っていました。小さなフェリーが島々を抜け、あちらこちら走ってるのが瀬戸内海です。

松山観光港を出て2時間程の航海で、有名な「音戸の瀬戸」に差し掛かります。ここには「音戸大橋」という橋が架かっており、その下をゆっくり船が通過します。子供の頃ここを始めてくぐった時、父親に「音戸大橋」を見ながら話しをしてもらい印象深い所です。
音戸は狭い海峡で難所として知られていましたが、その位置関係から、古くから航路として使用されており、平清盛も音戸航路の整備に取り組まれていたそうです。狭い海峡なので、船はすれ違えません。早く入ったほうが優先されるので、通過中の船以外は、スクリューを逆回転しながら、漂いつつ順番を待ちます。この時も私の乗ったフェリーは数分ほど待たされていました。それも楽しい音戸の瀬戸です。

音戸を通過する時はちょっとしたスリルを味わえるので、デッキで迫る岸壁との距離を測っています。江ノ電が民家の庭先すれすれを走っていくのに似ています。音戸を過ぎると、もう呉港は目の前です。
呉は軍港として知られています。この時も沖に母艦が3隻たたずんでいました。この中の1隻は海外派遣任務を終えて帰った来たばかりのものがあるはずです。呉港の近くでは潜水艦の訓練が行われていました。灰色の護衛艦や掃海艇などたくさん見ることが出来ますし、大きなタンカーの造船所もあります。呉は小さな町ですが特徴と活気のある町です。
10月といえばほんの2ヶ月前ですが、こうやって写真を掲載しながらブログを書いてると、とても昔の感じがします。でもあっという間に今年も終わりなんですね・・・。明日は2005年最後の営業をしてきます。そして明後日はまた、兎屋一家旅に出ます・・・・。
注)この記事は2005年12月25日(旧)兎屋ブログからの転載です。