8月、安房峠~新穂高/(岐阜県)方面走行中に不調が出始めたミッションですが、とうとう10月入院してしまいました。そして待つこと2ヶ月・・・。そのミッションの修理が今月初めに出来上がってきました。ミッションを積むのにインパクトなどが必要になるので、ミッションを降ろすときに手伝ってくれた仲間のいる、静岡県富士宮市にこの日曜行ってまいりました。快晴の富士宮市からはどの地点からでも富士山がきれいに見えます。

撮影場所(岩本山)ここはよくカレンダーにも使われる撮影場所です。どうった事の無いところですが、きれいに見えるでしょう。お茶畑なので、新茶の季節は香りがいいです。後ろを振り返ると駿河湾が眩しかったです。因みに写真画像真ん中辺りに工事中の長い橋が見えますが、それは建設中の第二東名です。いろいろいわくが有りますね。
今回の修理は私のハーレーの師匠①とハーレーの師匠②.。それと私の3人です。最近師匠①は山の方に工場兼倉庫を作ったので、ミッション積み込みはそこでやることになりました。場所は富士宮市白糸です。歩いて5分のところに有名な「白糸の滝」があります。

撮影場所(富士宮市白糸)上の写真よりもっと富士山に近い所です。角度もかなり回り込んだ位置です。「大沢崩れ」がはっきり見えるでしょう・・。寒いのですが、日差しがあるので陽だまりはホッとします。さあ!ミッション積み込みだ!
ミッションの積み込みは、あっという間に出来ました。しかし2ヶ月乗っていなかったのと、寒さでオイルが硬くなってるので、初爆(しょばく)がなかなかこず、3人でかわるがわるキックをしていましたが、みんなへばってしまいました。
この師匠たちはどちらも機械屋さんでプロですし、ハーレーも長く触ってるので(乗るよりエンジンなどをいじるのが好きなタイプです)私はいつも大船に乗った気分でいるのですが、40歳~50歳の男が3人、山小屋で古いハーレーをいじって、いろいろ工夫して、ワイワイやってるのは気分がいいもんです。
彼たちとは私が千葉県浦安市から引っ越して来たあとの、2年後から付き合ってます。もう10年になるでしょうか。この町でもいろいろな人と付き合いましたが、この二人は特別です。・・・宝です・・・。この二人と私を入れて3人でオートバイの話や作業をしてる時はみんな、肩の力も抜けて気楽な時間が流れます。でもこの3人に他の人が混ざると、その空気は消えてしまうのです。不思議でしょ?3人だけだと素直になるし、何でも言えるのですが、他の人が居ると、全然素直じゃ無くなって来ます。

キックでへばった時私は思わず「もうみんな歳やけん」言いましたが、ほかの二人は黙ってました。もうそれぐらいキックをし続けた仲間ですし、これからキックが辛い歳になって行くでしょう。いつまでややこしいオートバイに乗れるかわかりませんが、この3人の間にだけ存在する空気は、きっと年寄りになってもあるだろうと信じています。みな偏屈でクセのある3人ですが、この時は自然に素直にいられるのが、気分のいい原因だと私はこっそり判断しています。・・・・。
さて、最後にプラグを交換したところ、簡単にエンジンが掛かりました。とは言うものの100回ほどのキックもムダでは無いんですよ・・・。
帰り際に 師匠②さんが言いました・・・「佐野さんはまた来るね・・・ニヤッ」私も答えました。「来年明けたら またオートバイ見てもらいにくるよ。たぶん調整出ないと思うので じゃあバイバイ」
注)この記事は2005年12月18日(旧)兎屋ブログからの転載です。