新色しろ発売です 2005

地味に新色発売しました。「しろ」を見てると、製紙業界の現状やそれを取り巻く有象無象のいろいろが頭に次々浮かびます。

この白原紙は紙バンド原紙にする時に染料が入っているわけではなく、ただ元の紙がこのように白いというだけです。この白さはパルプのなせる業で、牛乳パックの加工場から回収した古紙を使ってます。

と言う事でこれこそ 牛乳パック原紙の古紙が使用されている紙バンドです。きれいです。なので100%古紙かどうかは、私にもわかりませんが、いくらかは使ってるのでしょうね。

この「しろ」の場合、牛乳パック古紙使用!と言っても、印刷されていない所がほとんどです。「しろ」の紙バンドの場合は、よく見ると「あか」や「みどり」の小さな点が見える時があります。それはインクです。牛乳パックなど皆さんが回収にご協力くださったものは、印刷もあるし、耐水性UPの為に、ラミネート加工が施されていますが、それらを古紙として使う場合、とりきれなかったインクなどがそのまま製紙ラインに乗っかり、抄造(しょうぞう:紙を抄く事)されて出てきます。

そういうインクの有るなしと、どこの製紙会社で抄造されたかで(該当抄紙マシンの年式、性能や古紙設備、その会社に納入されてる古紙及び業者情報、廃棄されるスラッジと製紙量・・時間、や排水量などで割り出します・・・さらにその会社の方向性、)有る程度古紙の含有割合は検討がつきます。

兎屋紙バンドのうち、古紙を使用しているとされている(メーカーが言うので・・・・)のは、くらふととしろです。けど、何パーセント古紙が使われているかはわかりません。上物の牛乳パック古紙は パルプとそっくりなので、製紙試験場でもなかなか見分ける事は難しいのです。

インクが入っていれば、目視で確認する事もできるし、ある器具で簡単に検査は出来ますが(インクの量が少ない、または印刷されていない古紙の場合は まず難しいのではないかと思っています。)

因みに 兎屋のカラー紙バンドは すべてパルプから作られています。

注)この記事は2005年11月22日(旧)兎屋ブログからの転載です。

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