今年はとうとう北海道に行く事がかないませんでした・・・。コレまで27歳から毎年夏の北海道ツーリングに行き初め、一人で、あるいは友達と・・・。新婚旅行(2週間)もオフロードバイクにテントを積んで、釧路から、林道と道道をつないで北海道の背骨を走って稚内まで行きました。そのほとんどが野宿でキャンプ場は富良野で3泊だけでしたね。牧場に潜りこんで、でっかい満月にビビッたり、天塩海岸でハマナスにちくちく刺されたり、大雨の十勝川の橋下でテントを張って、水位が上がらないかじっと川面を見てたり・・・。今も鮮烈に思い出す事が出来ます。その後は転職した時にタップリ3週間北海道をさまよいましたし、子供が出来てからは1歳半で北海道キャンプ旅行(車)もしました。ほとんどフェリーで上陸するのですが、その時の気持ちは「よし!今年も思いっきり走ったろう!」です。私の中で北海道は大きな公園になっています。ディズニーランドよりももっと大きな遊園地です。なのでどこに行ってもウキウキです。地元の人は当たり前の風景ですが、私にとってはどれもコレも、楽しいイベントです。スーパーで買い物するだけでも嬉しいのです。

中でもウキウキなのは、道東や道北の道道(最近は昇格されて国道になっているところが多いです)沿いの小さな町や部落を通過する時です。そんな事でウキウキするのはたぶん私だけでしょうね。広々とした畑や牧場、曲がりくねった川。北海道は開発がされてない所が多いので、川は水の性質そのままで流れています。川に沿って走ると言うよりも、橋を使って右岸、左岸を繰返して走る場合が多いのです。そうやってだんだん街に近づいて来ると、家がポツポツ現れます。人が住んでる家も有れば、もう何年も人気のない廃屋も有ります。特に牧場の空き家が目立ちます。
10年ほど前は真っ赤にさびたJRの廃線を見ることも有りました。そうそう旧天北線の浅茅野駅で雨の日に野宿した事もありました。既に天北線は廃線になってましたが・・・。無人駅で野宿するのも好きなんですが、最近は野宿に適した、あるいは風情の有る無人駅が少なくなってます。何年か前、第3セクターの「ふるさと銀河線」旧池北線の「日の出駅」で泊まった(野宿)時はたっぷり昭和情緒を楽しみました。そこはお気に入りの駅となり、その後何回も訪れ、駅前のスーパーの方と今でも年賀状のやり取りをしています。おいしいメロンは訓子府:クンネップ という事を知ったのもこの場所でした。
※ふるさと銀河線は2006年4月で廃止となります。寂しい事です。(2005年の記事)
家がポツポツから少しずつ多くなって来るとあっという間に街の中心にいます。そこには郵便局と寂れた商店とえらく環境の良い小学校があり、オートバイにとっては大事なホクレンの給油所があります。北海道で給油するのは基本的にホクレンでしか給油しません!(キッパリ)ホクレン=「北海道にいる私」を強く感じるからです。寂れた商店にも北海道ならではの商品があります。それはビタミンカステラです。同じようなものにミルクカステラもあります。どちらもおいしいです。このカステラがキャンプの朝食には欠かせないものでした。テント撤収をしながら地図を眺め、ビタミンカステラをかじりつつ、今日の走行予定を決めるのが朝の常でした。

こんなに北海道が好きな私ですが、札幌は2004年の兎屋ミニイベント(ツドームで開催)と友達の家に行く為に行っただけです。北海道の都会は旭川と釧路しか知りませんし、観光地がダメなので名だたる北海道の名勝はほとんど行ってません。たまに通過の際「折角だから」とちょっと覗くぐらいです。それよりもっとすばらしい風景が有るじゃないですか!マイナーな観光地としてよく行くのは、西興部の山中にある「氷のトンネル」です。ここには数回行ってます。みやげ物屋もなく静かで良いところですが近くにあるキャンプ場はあまりの寂しさの為、泊まった事がありません・・・。一人だけで、ほかにキャンパーが居ないとして、このキャンプ場でキャンプ出来る人が居たら尊敬します。
因みにこのキャンプ場は「氷のトンネルキャンプ場」といいます。無料で、管理人も居なくて、バイクをテントの横に置く事も出来ます。・・・というか他に置くところは無い・・・。夕方になると1万匹の「アブ」に襲われるので少しは怖い気分が紛れますが、それより夜も更けアブが帰ったあと、一人残された時の事を考えるととても一人じゃ嫌!です。2人でも怖いかも~~。
北海道ネタは尽きませんが、サロベツ原野の写真を見てると無性に行きたくなります。実は来年は例のバイブズミーティングが北海道で開催されるという噂が有ります。北海道は寒いので、9月に開催かも知れません。私は1995年から毎回参加(今年の四国はオートバイ故障につき車参加となりました)しています。北海道好きで、今年は北海道に行けなかった、バイブズミーティング好きの私が行かない訳はありません。という事は来年はいけるのかぁぁぁ・・・。行っても良いのねネネネ・・・。嬉しいぃぃぃ・・・。 と思いながらひと時の現実逃避でした。「サロベツ原野」よ有難う・・・。
注)この記事は2005年10月20日(旧)兎屋ブログからの転載です。