上野山 2005

西郷さんの脇から上野公園中心部に向けて歩くと、すぐ前に現れるのが「戦士之墓」です。上野公園にはいろいろな記念碑や銅像が沢山あります・・。

この「戦士之墓」は幕末の江戸で官軍に抵抗する為、上野山に立てこもり官軍に滅ぼされた「彰義隊」の墓です。幕末の戊辰役は京都の「鳥羽伏見の戦」の後、舞台は江戸に移り暫く小康を保ってましたが、官軍側の体勢が整うと江戸市中で威勢を誇っていた佐幕派の彰義隊は行き場を失い、上野で官軍と戦う事になったのです。

上野山の戦はたった1日で終わりましたが、その後東北地方の戦いに舞台が移ります。会津藩以外の東北各藩はそれぞれの藩の立場と存亡をかけて、生き抜く事に命をかけていくのですが、そのあたりの事を詳しく著した本が「文春文庫 上下巻 戊辰落日/綱淵 謙錠」にくわしく書かれています。この本を私は3回読みましたが、何回読んでも心に響いてきます。

皆さんも戊辰役を敗者の目線でもう一度眺めてみるのはいかがでしょうか?

さて維新の元勲西郷さんの前で昭和哀史にひたり、彰義隊の墓の前で戊辰裏面史を思いながらさらに歩んでいくと「猫」の字が目に入りました。そういえば最近(猫 ひろし)って見ないなぁなんてバカな事考えてるとこの看板の前に来ました。(猫害? ネコガイ? 新しい日本語だな)・・・それに防止が付いて 合わせて猫害防止かぁ?

製紙会社勤務時代に公害関係の資料を作ったり、会合に出てましたが、つい公害防止とダブってしまいました。そういえば江ノ島にも猫いっぱい居たなぁ。猫を捨てる人も居れば、捨て猫にエサをやる人も居るし、猫は見て面白いけど、公園の管理人や近くの住人の方は迷惑なんですね。迷惑といえば ここ神奈川県藤沢市は上空を低空で米軍機が頻繁に飛んでます。空母が入港したり、硫黄島で訓練があると5分置きに飛行してます。耳の穴をキリで刺されるような轟音です。

注)この記事は2005年10月1日(旧)兎屋ブログからの転載です。

おまけ:上野山の野良猫

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