9/29(木)上野へ行って参りました。
久しぶりの上野公園、いつもと変わりませんね。お約束で西郷さんを撮って置きました。

今回は西郷さんのお供の犬君を暫く眺めてました・・・。ワン! 西郷さんの銅像の前にはベンチが数脚設置していますが、どれもくたびれています。そのベンチの後ろから上野駅やアメ横の入り口、もう少し右を見ると上野広小路方面を眺める事が出来ます。眺めてるといろいろ浮かんできますね。
・・・・戦後高度成長期の労働力として「きんの卵」と、持てはやされた何も知らない中学卒業生が上野駅目指して上京していました。つい最近その「きんの卵」達の影の部分を取り上げた本が出版されました・・題名は忘れましたが・・。
私よりも一回り以上も上の年代の方たちの事です。私が小学生の時「きんの卵」の話を学校の授業で先生が熱っぽく話した事がありました、しかし子供心に(うそっぽいなぁ)と思ってました。なぜって:(親元を離れて知らない街で下宿するなんて寂しいだろうなぁ。)(友達とは離れ離れになるのかなぁ)(仕事の先輩はいじわるかなぁ)(下宿の人はやさしいかなぁ) っと子供心に思っていたからです。そしてなぜ遠くに出て働くのかなぁ と考えてるとあまりいい考えが浮かびませんでした。

だって:本当は自分の家の近くで働けたらいいし、高校だって行きたいし・・わざわざ遠くで働かされる人を「きんの卵」って呼ぶのは(うそ)みたいだなとね。そして、下宿先を逃げ出した子供達が西郷さんの前のベンチで夕方寂しく座っていたのかなぁと思いました。
夕暮れに荷物を抱えてしょんぼり座ってると、オトナが寄ってくるんだろうなぁ。良い人だったらいいけど、悪い人の方が多いだろからなぁ・・。上野公園に来ると(ああ上野駅)の歌が頭に流れると共に「きんの卵」の話をしてくれた小学校の先生を思い出します。
因みに今回上野公園に行った目的は東京都美術館です。ここにたどり着くまでの楽しい話があるのでそれはまた次回に・・。・・・生きてる弥勒菩薩が・・・いた。 ピンと来た人いますぅ?
注)この記事は2005年9月30日(旧)兎屋ブログからの転載です。