兎屋を始めた頃に近所の中学校(茅ヶ崎市 T中学校)からコミュニティーセミナーとして何か出来る方は居ませんかとお誘いがあったので、ここ毎年9月のある土曜日に兎団団長が出かけて行き、3時間ほど中学生と一緒に紙バンドで小さなカゴを作っています。
時間は約3時間と言う事で、初心者にはちょっと厳しい時間なので、小さくてシンプルなカゴを作る事にしていますが、準備の時間が必要になるので20セット程をこちらで切り揃え、それぞれ番号を付けてセットにして持って行きます。セミナーはいろいろ種類があり生徒たちが自由に選びます。

この紙バンド工作のクラブには毎年20人弱の参加があります。やはり女子の参加がほとんどですが、中には人気のセミナーからあぶれたクジ運の悪そうな男子の参加も見られますが、概してみんなお行儀がよく、最近のいわゆる(荒れたチュウガクセー)的な子は極めて少ない印象を得ました。一部の子達が目立つのであたかもそれが今の風潮のような印象を受けますが、ほとんどの子はぜんぜん普通のまじめな・・・難しい年齢なりに・・・子達と思います。むしろ子供達を取り巻く環境、社会に大いに問題ありでしょうね。兎屋は割りとこのような行事を(もちろん紙バンドを通して)行っているのですが、講師は兎団団長に任せ、私は参加している人たちと交流しながら、勉強させてもらっています。それがずっと年下の中学生だとしても、学ぶべき所は多いと思います。それを勘違いして、高所からの物言いになるとピエロになることも知っています。
息子の中学校で私より2つほど年下の男の先生が居ますが、スグに手を出すし、暴言をやたらに吐いてます。本当は素直な中学生達を導いて欲しいのですが、逆にキレながら教鞭をとっている話を聞くたびに、怒りがこみ上げてきます。苦情の一つも言いたいのですが、子供に「絶対に言わないで!後が困るから」と言われ我慢していますよ。愛のムチなら私も否定しませんし、愛があれば必ず子供達に通じると思い、そういう先生を家庭から応援します。が・・・・。

さて教室はいつもギリギリまでやって何とか全員仕上げて行きますが、ほとんどの子が、熱中して黙々と取り組んでいます。中にはおしゃべりな女子も居ますが、場の雰囲気が和む程度のおしゃべりなので気分転換になります。そして全員の子が仕上げた達成感に満足し教室を出て行きます。たった3時間で作った小さなかごですが、最近は作り上げる、という行為が少ないので子供たちには新しい経験として伝わっているのかも知れませんね。(後ろのカゴは去年のキットです)半月ほどすると学校から封筒が届きます。その中に、参加した中学生達一人づつの感想文のコピーが束になって入っています。それを読むと、日本も捨てたものじゃないなと希望を持たせてくれますね。私は、子供達が真っ直ぐに育って行って欲しいといつも思っています。
注)この記事は2005年9月6日(旧)兎屋ブログからの転載です。