平湯や穂高、新穂高には20代からオートバイで何回も行ってます。関東から行くときは松本から国道158で新島々を経由し安曇村を通り、安房峠を越えて高山方面に抜けます。峠を降りると平湯温泉郷に入るのですが、急に関西や中部圏のナンバーをつけた車が多くなり、「越えてきたぜ~」という感慨にふけったりします。

初めて安房峠を越えた時、樹間を通してはるかに見える「安房トンネル」の工事現場を見ましたが、遠くから見ても大工事というのがわかり、一体いつになったらこの工事が完成するのだろうと思ったものでした。安房峠は急でありながら観光道路でもあったので週末やシーズンにはマイカーや観光バスが押し寄せ、峠全体にわたり渋滞をしていました。特に長野県側のまさに羊腸道路は各コーナー毎にトランシーバーを持った・・・(どこの職員の方だろう:長野電鉄バスかな)係員の方がモウモウとした排気ガスの中を必死で誘導していました。オートバイは渋滞し、全く動かない車の間を縫って走るのですが、それでも1時間弱はかかっていたので、車の人は一体何時間車に閉じ込められていたのでしょうね。

聞くところによると長い人で7時間という事を聞いたことがありました。私の知り合いの人も峠を越えるのに4時間かかったそうです。(合掌)
しかし今では難工事の末に完成した「安房トンネル」のお陰で、たった7分で長野県から岐阜県へ抜けることが出来ます。私はコレをワープと言ってます。

しかしトンネルが出来ても旧道の安房峠を越えるのが好きです。それは長野県側の羊腸道路をハンドチェンジのハーレーで苦労しながら乗り越えたいという欲求に駆られてしまうからです。これが普通のオートバイだったらさっさとトンネル抜けていくでしょうが、ブレーキは利かない、チェンジは大変、キャブは不安定になる(高度が急に増すので)リアのショックは無い(私のハーレーは純正のフレームでリアにショックアブソーバーはありません、フロントのショックはスプリンガー(スプリングのバネだけで吸収してます)その他いろいろですが、それだけに安房峠に挑戦されてるみたいで、トンネルに逃げるのは嫌なんです。で、今回もトンネル入り口前で右折し、旧道に入って行きました。この坂道はいつも山の水でぬれています。危ないので気を引き締めて挑戦しなければなりません。時々きついコーナーでは声を出して気合を入れながら登って行きます。特にギアが上手く入らないときはあせりますが、落ち着いて1速に戻し、もう一度ゆっくり丁寧にギアを入れて行きます。そうやって登る事15分急に平坦なところに出ます。もう少し行くと「安房峠」です。そこで休憩ですが、達成感がありますね。毎度の事ながら。
さて!今回の無理が原因でしょうか、ハンドチェンジの入り位置が少し変わったようです。いつもの位置より5mmほど前に入れないとギアが抜けてしまいます。まあいつもより5mm前に入れれば良いだけですけどね。
注)この記事は2005年8月23日(旧)兎屋ブログからの転載です。
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