この日曜日に保護したコジュケイを診てもらう為に、自然保護センターというところに行くことにしました。保護して3日目ですが、なんとか危機的状態は脱したので、「今後」について助言を頂く事にしました。

コジュケイ(キジ目キジ科)を保護して3日目の日曜、専門家の助言をいただきに、神奈川県立自然保護センターに行って参りました。場所は厚木市七沢です。
厚木市というと東名高速のインターなどが有り、都会的イメージが有ったのですが、ここ七沢は名の通り、三方山に囲まれた地に有り、山岳信仰の「大山」の東麓に広がる、信州かと思うようなところで、しかも温泉があるということで、良い環境の村でした。

玄関を入ってすぐに「ニホンザル」のお出迎えです。連れて行った次男と、次男の友達のO高君は玄関ホールにいっぱいの「剥製動物群」を興味深げに見ていました。
ここは傷ついた動物たちが保護される施設でも有るので、いろんな野生動物が集まって来ますが、中には命を落とす動物も居るのでしょう。そのような動物達が剥製となって私たちに姿を見せてくれています。

「うわっ! うさぎ」うさぎも居ました・・・。 野生の「ニホンノウサギ」で冬には真っ白な毛に生え変わります。ウチで飼ってる「イエウサギ」とはだいぶ趣が違います。
足が長くて精悍な体つきです。このタイプのウサギはまず人に慣れる事は有りません。傷ついて保護しても、人間のそばに居ると怖がって食欲も出ず、衰弱して死んでしまいます。
さて、コジュケイを診て頂いた先生のお話ですが、やはり、上くちばしの欠落が致命的のようです。食べやすいように下くちばしを削る方法も有りますが、このコジュケイの場合は根本から欠落してるので、合わせるのは無理っぽいです。舌が有るのでその気があれば自分でも食べれるかも知れませんが、観察してくださいという事です。野鳥を飼う事は法律で規制されているので、保護センターから委託されたボランティアという登録をして置きました。
ここのボランティアさん達はいろいろな形で野生動物の保護に協力していて、保護センター内に保護されている、病んだり、傷ついたりした動物などの世話もボランティアの方たちが獣医さんや職員さんの指示の元、世話をされていました。もちろん無給ですし、交通費も弁当も自分持ちです。また、世話の際、怪我されたりしてもあくまで自己責任ということですが、ボランティアの方たちは自分の時間を割いて協力されていました。中には電車、バスを乗り継いで2時間以上もかかって通われている方や、20年以上もボランティアされてる方もいらっしゃいました。
注)この記事は2005年5月31日(旧)兎屋ブログからの転載です。