「ひらり」とは? その3

「ひらり」についてです。この商品に出会って「再生紙から作っています」を考え直してみました。

この梱包用の材料は 地球にやさしいというコンセプトで開発された商品です。なぜそういうコンセプトが必要なのか?については、以前書いて来たとおりですが、実際この商品を使って古新聞を梱包し、古紙集積所まで運ぼうとして、ひもに手を掛けて持ち上げた時「!」

びっくりしました。手がぜんぜん痛くない・・・。その日のうちに「ひらり」を頂いた会社に赴き、社長さんにお話をしました。(私に「ひらり」を試しに使ってくださいと、渡してくれた方が、この商品の開発者でした)「社長!これは本当に優しい商品ですよ。手が全然痛くありませんし、紐がなじむので 少ない力でキッチリ縛れますよ」私としては地球にやさしい・・というより、人に優しい商品が出来た事に感じ入ってました。

古新聞や雑誌を集めて、決められた日にお手伝いする子供達や力の無い女性やお年寄りの方達の味方の商品だと思っています。新聞や雑誌を梱包して古紙集積所まで運ぶ場面では、子供、女性、お年寄りが活躍されています。そういう方達こそが再生紙循環(リサイクル)の現場、底辺で大きく関わっているのです。いくら再生紙で作られていますとか、言っても実際誰が集めて、分別して、更に集積所から集めて、製紙工場の現場で再度分別しながら機械に投入しているかを考えたら、私は軽々しく再生紙を使っていますとは言えないのです。

最近、紙ひもで縛りましょうと、自治体に働きかけて販売をしている事業所や販売店が多いのですが、確かに製紙会社の立場から言えば 紙ひも(特に白い紙ひも)で縛ってもらえば、原料としても、手間としても大きな問題にはなりません。紙ひもはただそれだけの商品だと思っています。自治体も業者や製紙会社の意見を聞きながら、リサイクルによって町のゴミ問題が軽減されるなら、協力、推奨するでしょう。以前のビニール紐に比べれば格段にリサイクル度は上がっている事は確かですから・・。

でも このリサイクルという言葉が「商売」の為に一人歩きし、結果、商売とはかかわりの無い一般の方たちが割りを食っている印象を持っています。紙ひもはリサイクルの代表商品ですが、他に変わるものが無いので、消費者は、紙ひもを使うしかないのです。でも 硬いので、縛りにくく、手に痛いのが 紙ひもです。これをお読みになると、手のひらがひりひりしませんか?

さて この「ひらり」ですがざんねんながら市場では売っていません。開発した会社が小さいので、それだけの力が無いのです。しかしこの商品は本当にいいものです。もし この記事をお読みになって興味がございましたら、兎屋にご連絡くだされば対応いたしますよ。引越し屋さんや、福祉材料屋さんなど私はヒントになろうかと思っています。さて、 この「ひらり」を使ってバックを編んで見ました。

注)この記事は2005年5月24日(旧)兎屋ブログからの転載です。

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